みなさんはUMA(Unidentified Mysterious Animal)という存在を知っていますか?
人々の噂や目撃証言などで存在するかもしれないと思われながらも生物学的には確認されていない謎の生物たち。
そんな奇妙な生き物たちがアストルティアにも存在します。
ええ、先日話題になったシールモンスターの類もそれに近い存在でした。
もっとも、彼らは存在が確認されてしまいましたので最早UMAではありませんけどね。
今日のUMA目撃情報は「チュパカブラ」です。
*チュパカブラについての詳細は⇒こちら
身長約1メートル~1.8メートル、背中にトゲのようなものが生えており、牙を持つ。
その牙で家畜や野生生物の首に穴をあけ、血液を啜るという。
この吸うという意味の「チュパ」ヤギを意味する「カブラ」これが合わさってヤギの血を吸う者「チュパカブラ」と命名されたわけだ。
二足歩行が可能であるとか、いや、4足であるとか、様々な形態の目撃証言があるが、4足のものは大半が皮膚病にかかった狼やコヨーテであると言われているので二足歩行のなんとも言えない爬虫類だか両生類だか魚類だか…いくつかの種の特徴を併せ持った奇怪な生物の姿をイメージするのが一般的なのではないかと考える。
そんなチュパカブラがアストルティアでも目撃されたというのだ。
早速、目撃情報があった「ヴェリナード領南地区」へと向かってみたい。
背中にトゲのような突起を多数持ち、ぬめぬめした液体に覆われた皮膚、二足歩行をする怪人…
あれが報告のあったチュパカブラに間違いないだろう。
家畜などを襲い、血液を啜るというのだから、きっと中々に凶暴な生き物に違いない。
何があってもいいように交戦準備を整えて慎重に背後から近づく。
そろりそろりと近づくと、突如チュパカブラが振り返る!
あさげも槍を構えたままで一瞬硬直するが、相手の方もかなり驚いたらしく、独特のポーズをとったまま固まってしまったようだ。
これ程まで近くでUMAを見れるとはあさげも考えてはいなかったであろう。
一瞬の硬直の後、チュパカブラと思しき生物は一目散に逃げてしまったが、こうして写真機にその姿を収めることができた。
チュパカブラが振り向き、驚いて硬直した一瞬。
凶暴な風体をしているが、対峙した相手との力の差は過敏に感じ取るらしく、敵わないと見るや異常な素早さで逃げてしまうようだ。
それ故に目撃例が少ないのかもしれない。
この報告を見る限り、アストルティアのチュパカブラが持つ背中のトゲはトゲというよりも魚の背びれに似通った鋭利な刃物のようなものに形状を変化させており、異常なまでに手の爪が発達していることが伺える。
ただし、これはあくまで「チュパカブラ」の目撃報告があった場所への取材を敢行したツスクル出身の冒険者「あさげ」の記録に基づくものであり、この生物が果たしてチュパカブラであるかどうか断定するのは早計だと言える。
UMAとはそう簡単に確認できないことが魅力のひとつでもあるのだ。
アストルティア異聞録 ティーブレイク
~ヴェリナード領に魔獣チュパカブラを見た!~